『羊革・シープスキン』の種類と特徴・メインテナンスケアの仕方【革のうんちく】

【羊革・シープスキン(ムートン毛皮)の特徴と魅力】

羊の革は、牛の革などと比べると繊維が粗いため、
革の強度はやや劣りますが、キメ細かさ、柔らかさに関しては抜群の革です。

 

羊革には種類が多く、革の状態も多様なのですが、
大きく分けると、

 

 

●生まれてからの年齢で、

『生後1年未満のラムスキン』と『生後1年以上のシープスキン』、

 

 

 

●さらに体毛の状態によって、

『直毛のヘアーシープ』と『巻毛のウールシープ』

 

 

 

・・・という具合に分別できます。

 

 

 

また、よく、シープスキンの事を「ヤンピー」と記述されることがありますが、
これは、昔、羊革を取引していた「中国人業者」が使っていた言葉が
そのまま残った呼び名です。

 

 

 

 

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なお、別枠紹介としては【アフガニスタン】【南西アフリカ】で飼育されている

 

『カラクール』という品種の子羊革は、『アストラカン』と呼ばれていて、
ミンク革と並ぶほど高級毛皮として有名です。

 

 

●【羊革の最高級カラクール】はセレブご用達アイテム♪

 

 

 

 

 

その他に【羊革】を使用している有名なブランドでいうと、
シャネルロエベBOTTEGA VENETAといったブランドが得意とする素材のようです。

 

 

●『シャネル』や『ロエベ』等の羊革の使い方は参考になります♪

【ラムスキンの特徴と魅力(生後1年未満の子羊)】

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【ラムスキン】

 

ラムスキンとは、【生後1年未満の羊】の革のことをさします。

 

 

また、ラムスキンは毛穴が小さくて、キメが細かく、滑らかでシットリした
良質な革の風合いが特徴で、羊の革の中では最高級とされています。

 

柔らかく軽いのでジャケットなどの衣類に使用されることも多いです。

 

 

 

ちなみに【生後6ヶ月以内のラムスキン】は、
『ベビー・ラムスキン』と呼ばれ、超最高級の革と重宝されています。

 

【シープスキンの特徴と魅力(生後1年以上の羊)】

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【シープスキン】

 

シープスキンとは、【生後1年を過ぎた羊】の革のことをさします。

 

 

ちなみに、『シープスキン』は英語表記、
フランス語表記では『ムートン』と呼ばれています。

 

ただし、『シープスキン』と呼ばれると【なめされた羊の革】、
『ムートン』というと【モコモコの毛皮】と認識されているケースが多いようです。

 

 

 

『シープスキン(ムートン・羊革)』は脂肪の穴が多く、革をなめした際、
革に断熱&保温効果を高くする空隙(くうげき)を多く残すため、
防寒用の衣料にも多く使用されます。

 

 

ちなみに、極寒の地で着る【米空軍のB-3レザージャケット】などは、
シープスキン(ムートン・羊革)が使用されてます。

 


『B-3レザージャケット(ムートン)』

 

 

 

また、ムートン(羊毛皮)と呼ばれることが多い、
『毛皮タイプの羊革』は断熱効果が高いので、

 

防寒用の衣料として多く使われており、
冬季用のレザーブーツ(靴)としても活用されます。

 


ムートンブーツ

【ウールシープ(巻毛羊・羊革)の特徴と魅力(巻毛)】

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【ウールシープ(巻毛羊)】

 

『ウールシープ(巻毛羊)』は、もともと【採毛】のために改良されてきた羊です。

 

 

基本的に「高緯度地域」に生息していて、
寒さから身を守るために【細い巻毛】と【皮下脂肪】を蓄えています。

 

 

そのため、ウールシープは革繊維組織の絡み合いが少なく、
強度の方はあまり強くありませんが、軽くて柔軟というのが特徴で、

 

レザージャケットや、手袋、レザーバッグ、
靴の甲革や裏革等に用いられています。

 

 

ウールシープは、どちらかというと【革製品】としてよりは、
【毛皮】として利用されることが多いようです。

 

【ヘアーシープ(直毛羊・羊革)の特徴と魅力(直毛)】

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【ヘアーシープ(直毛羊)】

 

熱帯地方ではウールシープ(巻毛羊)の代わりに、
ヘアーシープ(直毛羊)が飼育されています。

 

 

ヘアーシープは、緯度20度以内に生息しており一年中夏の気候なので、
主に家畜や採乳用に飼育されています。

 

 

そのため、身体を保温するための「羊毛」や「脂肪」を必要としないため、
羊毛の質があまり良くなく、毛皮としての利用価値は少ないのですが、

 

 

ヘアーシープ(直毛羊)の革質はキメ細かい銀面(革表面)をもっていて、
レザージャケットや、ゴルフ手袋および衣料用&靴用の革に最適な素材と重宝されています。

 

 

【羊革で製作されているアイテム】

防寒材料としても優れていて、薄くて軽く、気持ちよい柔らかさを活かして
レザージャケットやコート、手袋、ブーツ、インテリア関係、本の表紙など

 

実にさまざまな用途に向けられ使われています。

【シープスキン(羊革・ムートン毛皮)のお手入れ】

羊毛の付いている毛皮「ムートン」のケアに関しては、
ファー(羊毛)部分をブラッシングして清潔に保つのが基本。

 

ちなみに、袋モノでの保管は通気性が悪く、
湿気がこもりカビ発生などの原因になるので、

 

通気性の良い場所で保管することを心がけましょう。

 

 

 

また、羊革の具体的な革のお手入れについては、通常の革製品と同じで、
柔らかい乾いた布や、馬毛ブラシでブラッシングして

 

汚れやホコリをとって、定期的にオイルやクリームを入れるなど、
牛革のケアとほとんど変わりません。

 

しいて言うなら、オイル&クリームは【羊革専用クリーム】を
使うようにすると良いと思います。

 

 

ドントの場合、汚れのヒドイ場合や2〜3ヶ月に一度、
水分を固く絞ったタオルで優しく拭きあげて、

 

その後、WOLY ソフトナッパM.MOWBRAY デリケートクリームなどの
定番皮革クリームを塗り込み、栄養補給し一晩おいたあと、

 

馬毛ブラシで優しくブラッシングして銀面を整えてメンテ完了です♪

 

 

 

革によってはシミや色の変化が起こる場合もあるので、
オイルやクリームを塗る前に、まず目立たない部分で試して
問題がないのを確認してからメンテナンスを行ってくださいね。

 

 

 

また、シープスキンも他の革と同様に水・湿気・直射日光、高温には弱いので、

もし、水に濡れた場合は、すぐに拭き取って風通しのよい場所で陰干し、
保管するようしましょう。

 

 

 

●レザー(革)のメンテナンス方法&お手入れに最適なグッズを紹介♪

 

● アナタは、どんな『レザーケア・アイテム』が揃ったら、

最適な革のメンテナンスが出来ると思いますか?

 

【レザー(革)のメンテナンス方法&お手入れに最適なグッズを紹介♪】

 

羊と人間の関わりについて。

日本での羊革は、生産する意識が薄いのか、技術的なレベルが低く
羊革の皮革生産量がとても少ないのですが、

 

現在、一部の地域で、「めん羊」の付加価値を高めるため、
特産品としてムートン(毛皮)やポシェットなどの毛皮製品の製造・
販売に取り組んでいる地域もあります。

 

もっと皮革生産レベルが上がり、市場が活性化してくれたら良いなぁと思います。

 

 

羊は、私たち人間の生活『衣・食・住』の3大要素となる
「衣」「食」に最も関連している身近な動物といえます(特に道産子!)

 

ドントは、そんな動物たちが残してくれた形に最後まで敬意を払う思いで、
これからも、レザー(革)製品に接していきたいと思っています。

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