『馬革・コードバン(ホースハイド・レザー)』の種類と特徴・メインテナンスケアの仕方【革のうんちく】

【馬革・ホースハイドの特徴と魅力】

馬革・ホースハイドは、1930年代の衣料に多く使われてきました。

 

 

近年では、馬革・ホースハイドの生産数が減少し、
馬革が使用されるアイテムが少なくなってきているようです。

 

 

馬の身体の前半部分の革の銀面(革の表面)繊維は
牛革の繊維構造に似ていますが、

 

繊維密度・強度が若干低く、運動量も多く傷も多いため、
上質な素材は高価で取引されているようです。

 

 

首周りから前脚の周辺の『フロントクォーター』と呼ばれる部分は、
大判でありながら、全体的に柔らかく、平滑でなめらかという特徴があり、
ジャンバーなどの衣類や、靴の内側の裏地や中敷に多く使われています。

 

 

 

●【馬レザー】は牛レザーと一味違った雰囲気を醸し出せます♪

【馬革・ホースハイド=A-2フライトジャケット】

第一次世界大戦の陸軍航空隊のフライトジャケットに
飛行士の身を守る衣料として馬革・ホースハイドが採用されました。

 

 

しかし、この陸軍航空隊が採用した【A-2フライトジャケット】は、
シャツのパターンをベースに製作されたため、

 

脇にマチやプリーツなどのジャケット的なデザインは無く、
決して着易いジャケットではなかったようです。

 

 

その後は、L−2フライとジャケットというナイロン素材に変更されましたが、

 

A−2フライトジャケットは、その華々しい歴史から、
【永遠のレザージャケット】と賞賛され、

 

レザーマニアはモチロン、街のお洒落さんからも、
時代を問わず人気の高いレザージャケットアイテムです。

 


A−2フライトジャケット

【ポニーレザー(子馬革)の特徴と魅力】

ポニー(PONY)とは、体高147cm以下の馬種の呼び名です。

 

 

体高147cmといっても子馬をさしているだけではなく、
小型の大人馬も全て含まれているため年齢は関係ありません。

 

ポニー革の特徴はなんと言っても、その柔らかさと軽さにあります。
サイズ比で計ると、牛革の半分程度の重さしかありません。

 

 

また、ポニー種の毛皮は、便宜上ハラコ(牛革)と呼ばれることもあり、
ハラコの代用品として用いられてることもあります。

 

主に、財布やバッグなどの革小物として利用されることが多いです。

 

 

【コードバン(馬尻革)の特徴と魅力】

コードヴァンとは『馬のお尻部分の革』のことをいいます。

 

 

鞭で打たれて硬くなった農耕馬のお尻(シェル)層は重厚で弾力性に富み、
コラーゲン繊維の配列密度が牛革の約3〜5倍と極めて高密度と言われていて、

 

通常の馬革部分は、外側へ伸びていく繊維性質を持っていますが、
コードバン(お尻の部分)だけは身体の内側へ収縮するような
繊維構造になっているのが特徴です。

 

 

このあたりの特徴が、

【コードバン】は、牛革の数倍の強度と『緻密な繊維構造』を持っていて、
磨けば磨くほど、独特な美しい光沢を放つ貴重革と評される所以といえます。

 

 

 

また、

 

コードバンは、馬一頭から「ランドセル2個分」くらいの
少量しか採れないということや、

 

同じ馬でも「ポニー」や「サラブレッド」などのメジャーな馬からは採れず、主に北フランス産など、一部のヨーロッパの食用として飼育生産されている

 

【農耕馬からのみ】採れる革ということもあり、きわめて希少価値が高く、
「革のダイヤモンド」、「革の王様」とも言われ高価格で取引されています。

 

そして、これらのコードバン本体の希少性に加え、コードバン原皮を
キレイになめし、革へ仕上げるタンナー(皮革製造会社)が、

 

世界で合わせても二社(日本とアメリカ一社ずつ)しかない。。というのも
コードバン革が世界で重宝される理由といえます。

 

 

 

 

●【コードバン・レザー】を使いこなせたら、そうとう格好良いです♪





 

 

 

コードヴァンは使い始めは、やや固い革という印象があるかもしれませんが、
革の繊維構造がしなやかで柔軟性があるため、シワになりずらく、

 

形状記憶する性質もあるため、使い込むことで段々と身体に馴染み、
革の色合いや風合いなどが、個々のオリジナルな経年変化を楽しめる革です。

 

 

『アメリカシューズ界トップ』と評されている高級靴ブランドの
【オールデン(ALDEN)】は、コードバン革でつくられた紳士靴が有名ですよね^^♪

 

 

【世界最高品質】オールデンの中でも玄人人気が高いチャッカブーツ

ちなみに【コードバン】とは、本来スペイン・コルドバ産の
山羊の革を示した名称として呼ばれていましたが、

 

農耕馬のお尻の革が、山羊の革を思わせる程しなやかだったため、
「コルドバ」という地名をもじって【コードバン】と呼ばれるようになったそうです。

 

しかし、この「コルドバ」という町は、スペインとアルゼンチン両方にあって
どちらの街が由来になったかは【謎のまま】らしいです。。^^;

 

※現在のコードバンの定義は、【農耕馬限定】ではなくなったそうです。

 

【コードヴァン(馬革)で製作されているアイテム】

コードバンは光沢と強度に優れていますが、大きく採れない革ですので、
高級ランドセルのかぶせ部分や名刺入れ、サイフや鞄、ハンドバッグ、

 

高級紳士靴の甲革などの小物の高級革製品に使われることが多いです。

 

 

珍しいものでは、欧米でオイルレザーのハンティングブーツとして、
コードバンを採用しているブランドもあるようです。

 

 

ドントが【GOOD★デザイン!!】と思うレザーアイテムを紹介します♪

 

●【コードバン・レザー】は振幅の広いエイジングも魅力的です♪

 

【コードヴァン(馬革)製品のお手入れ】

コードヴァンの基本的なメンテナンス方法としては、
ときどき乾いた清潔な布で泥やホコリを拭く程度で良いです。

 

 

もし、オイルが少し抜けてきたかなぁ〜と感じたときは、
『ラナパー』『マスタングペースト』という皮革オイルを塗り込み、

 

馬毛ブラシで優しくブラッシングして、翌日、余分に浮いてきた油分を
空拭き&ブラッシングすれば、重厚感あるマッドな雰囲気が出てきます♪

 

 

この『ラナパー』『マスタングペースト』は、オイル浸透力がハンパなく、
色々な革に使用できるので1個あれば重宝しますよ^^

 

 

※ また、コードバンのお手入れにコダワりたい方でしたら、
コロニル1909 シュプリームクリーム』がNO1でオススメです^^♪

 

 

 

また、コードバンは革製品の中で、やや水にも強い性質がありますが、
もし水に濡れた場合は乾いた布で水気をとって陰干しすればOK。

 

保管の際は、他の革と同様に通気性の良い場所を選びましょう。

 

 

 

※革によってはシミや色の変化が起こる場合もあるので、
オイルやクリームを塗る前に、まず目立たない部分で試して
問題がないのを確認してからメンテナンスを行ってくださいね。

 

 

 

 

●レザー(革)のメンテナンス方法&お手入れに最適なグッズを紹介♪

 

● アナタは、どんな『レザーケア・アイテム』が揃ったら、

最適な革のメンテナンスが出来ると思いますか?

 

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馬と人間の関わり

『古事記』では、スサノオの息子であるオオクニヌシが出雲国から、
出かける際に【鞍と鐙を装した馬に乗っていた】と書かれていたり、

 

『因幡の白兎』で有名な逸話のなかでオオクニヌシが
素兎(素菟)に与える「がまの油」は馬の油であるという説があったり、

 

馬は早くから日本の古書や伝承に記述がみられる動物です。

 

 

 

 

また、女子柔道家の谷亮子選手は馬肉の解熱効果に期待し、
捻挫などの打ち身患部に湿布として使用していたそうです。

 

 

そして、馬脂(馬油)は人間に最も近い自然の油であるため、
皮膚への浸透力も良く、やけど、日焼け、虫刺され、しみ、しわ等にも
癒し効果があると言われています。

 

 

ちなみに『馬の尾毛』は太くて長いので織物や、
ヴァイオリンや胡弓などの弦楽器の弓毛に用いられているそうですよ。

 

 

こう考えてみると、人間と馬の関わりって深いものがありますねぇ〜。。

 

 

 

このように馬は、私たち人間の生活『衣・食・住』の3大要素となる
「衣」「食」に最も関連している身近な動物といえます(特に道産子!)

 

ドントは、そんな動物たちが残してくれた形に最後まで敬意を払う思いで、
これからも、レザー(革)製品に接していきたいと思っています。

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